eコラム「北斗七星」
- 2015.01.05
- 情勢/解説
公明新聞:2015年1月1日(木)付
干支といえば「子」「丑」「寅」などの十二支がよく使われるが、本来は「甲」「乙」「丙」などの十干と十二支を組み合わせたもので、60年を周期とする。60歳を「還暦」と言うのも、生まれた干支に「暦が還る」ことに由来する◆今年の干支は「乙未」。このうち「乙」の字は、春の初めに草木が芽を出そうとして折れ曲がる姿を表現しているとされる。60年前の1955年春、日本政界に新たな芽が顔を出した。4月の統一地方選挙で、公明系の議員が初めて誕生したのだ◆この年、自由党と民主党により自由民主党が結成され、左右両派に分かれていた社会党が統一して日本社会党が誕生。2大政党による55年体制がスタートした。時を同じくして、政治を庶民の手に取り戻すための、小さくとも確かな歩みが始まった◆以来60年。その芽は地域に根を広げながら、着実に成長してきた。「大衆とともに」との精神が隅々にまで行き渡った、強固なネットワークを築いてきた。そして今、地方創生が重要な政治課題となっている。公明党の役割は大きい◆ところで「未」の字は、「木」に横棒を加えていることから、枝葉が栄える様子を示すという。この一年、地域が繁栄し、住民の暮らしが向上することを願う。そのためにも、春の統一選を全員当選で飾りたい。(幸)