e希望つくる"アクセル役"に

  • 2015.01.13
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年1月11日(日)付



山口代表が新成人と語る



結党50年を経た公明党は今年、「次の50年」へ向けて新たなスタートを切りました。あすの「成人の日」を前に、次の時代を担う若者の代表として、新成人の小谷光一さん(早稲田大学2年)、清水舞さん(明治大学2年)が、山口那津男代表にインタビューしました。



政治家が大切にすることは――議会質問が命。現場で課題をつかみ主張する


山口那津男代表 成人して新春を迎えたお二人、本当におめでとうございます!


小谷光一さん ありがとうございます!


清水舞さん 国会議員と話をするのは初めてです。よろしくお願いします。


小谷 まず、山口代表は20歳の時、どのように過ごされていましたか。


山口 学生運動が盛んだった当時、茨城県から上京した私も学生仲間で、さまざまな議論をした思い出があります。その後、弁護士を志して司法試験に何度も挑戦し、5回目で合格できました。


小谷 毎日お忙しいと思いますが、健康法は。


山口 毎朝、自宅でラジオ体操をしています。足や腹筋も毎日鍛えてますよ。


清水 ところで、いつもどんな質問にも動じず、明快に答えている山口代表は格好いいですね。


山口 ありがとうございます(笑い)。弁護士の駆け出しの頃、先輩から「語尾をはっきり。人に分かるように」と指導されました。難しいことでも分かりやすく話すように心掛けています。とは言え、話をした後に「ちゃんと伝わったか、ああ言えば良かったか」などと思うことばかりです。


小谷 そうなんですか!?では、政治家にとって大切にするべきことは、どんなことでしょうか。


山口 議員になった直後に先輩議員から「議員は議会での質問が命だ」と教えられました。公明党には「大衆とともに」の立党精神があります。国民が何を悩み、希望しているか、何が課題かを現場でつかみ、質問する。その裏付けがある主張こそが大臣や官僚を動かすからです。


もう一つは「複眼的な思考」。現場を踏まえたきめ細かな視点とともに、そこにある問題が全国に、世界に、将来にどう関係するか幅広い視点を持つことも必要ですね。



「ネット選挙」をどう見るか――有効な手法。「ネットで投票」には研究必要



清水 選挙での若者の投票率は低下しています。インターネットによる投票も考えられますが、どう思いますか。


山口 私が初めて議員に立候補したころは、街頭演説や講演会などで直接考えを訴えるか、ポスターなどで印象を伝えるか、たまに新聞やテレビに出るくらいでした。その意味で、インターネットは多くの人に自分のことを伝えられる素晴らしい道具だと思います。しかし、道具としての安定感や信頼感はまだ確立されていない面もあります。特に投票ともなると、不具合もなく、不正も起こらないことが前提になります。将来に向けて研究する余地がありますね。


小谷 投票の方法は国によってさまざまです。


山口 日本では、候補者の名前や政党名を書くことが定着しています。候補者の側からすると、何万人、何十万人という有権者が自分の名前を書いてくださったことに厳粛な重みを感じます。インターネット投票には大勢の人が参加しやすいメリットはありますが、判断が軽くなってしまう一面があるようにも思えます。



若者の将来へのサポートは――経済を再生し、地方を元気にして仕事増やす



小谷 雇用状況は改善に向かっているものの、若者には将来に対する不安もあります。政治の側からはどのようなサポートがありますか。


山口 政治の役割は、経済を向上させ、就職先を増やすことですので、経済再生を優先課題に位置付けています。


また、これから「地方創生」に向けた取り組みが本格化します。生まれ育ったふるさとで家族や友人と充実した生活が営めるよう、地域に仕事を創り出していくことも、今の政治の大きな目標です。


清水 女性がより社会で活躍できるような対策も進めてほしいと思います。


山口 私の母は子どもを産んだ後も小学校の教師をしていたので、女性が仕事をすることは大切だと感じています。女性が結婚して子どもを産み、職場を離れると、復帰しづらい状況があります。公明党は、仕事と子育てや介護を両立できる一貫した女性のライフステージを応援します。


清水 期待しています。山口代表の話に「大衆とともに」との思いを感じました。この立党精神を忘れないために、実践していることはありますか。


山口 大衆の声をしっかりと聴き、現場の実情を見ることです。公明党はこうした実践を積み重ね、政策に反映し実績に結び付けてきました。国民と共に呼吸しながら闘い続けることです。


小谷 最後になりますが、その公明党が連立政権において、どのような役割を担っているのでしょうか。


山口 公明党は、与党が民意から大きくズレないよう、歯止めを掛ける"ブレーキ役"ともいわれますが、一方で、生活者のきめ細かなニーズを捉えて政治を前に進める"アクセル役"でもあるのです。


これまで与党間で意見の違いがあっても議論を尽くし、最終的に合意をつくる力を育んできました。連立政権における公明党の役割はより一層重要になってきています。


小谷、清水 もっとたくさん聞きたいことはありますが、代表と直接話ができてうれしかったです。ありがとうございました。


山口 ありがとうございました。



インタビューを終えて



小谷さん 山口代表は堂々としつつも淡々としているイメージでしたが、人間味や温かな心を感じました。公明党の新たな一面を知るいい機会になりました。


清水さん 率直な話が聞けて、政治をより身近に感じることができました。きょう学んだことを友人と語り合いながら、理想とする大人をめざしたいです。

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