e生乳の補給金適正に
- 2015.01.14
- 情勢/社会
公明新聞：2015年1月14日（水）付
畜産物価格安定へ決議
衆院農水委で稲津氏
衆院農林水産委員会は13日の閉会中審査で2015年度の畜産物価格と関連対策の決定に当たり、畜産・酪農の安定経営に向けた決議を全会一致で可決した。
これに先立つ質疑で公明党の稲津久氏は、酪農を取り巻く現状に関して輸入飼料の高騰による生産コストの増加などを要因に、「酪農家の減少に歯止めがかかっていない」と強調。現状に対する認識と今後の具体策をただした。
西川公也農水相は、全国的に酪農家が減少傾向にあると述べた上で、「よく調査して対応を考えていきたい」との認識を示した。
さらに稲津氏は、バターなど乳製品の原料となる生乳を販売した生産者に交付する「加工原料乳生産者補給金」に言及。来年度の補給金の単価が今後決まることを踏まえ、「最低でも現状（の水準）を維持しなければ現場は混乱しかねない」と指摘し、飼料高騰を反映した適正な単価を設定するよう主張した。
阿部俊子農水副大臣は、農水省の審議会などの意見を聞き、「（単価に）適切に反映したい」と答弁した。このほか、稲津氏は、近年の電気料金の度重なる引き上げを例に、単価を算定する上で、これまでとは異なる生産コストの増加要因も考慮すべきと訴えた。
