e誇りを持てる地域に

  • 2015.03.02
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年3月1日(日)付




福島・南相馬市で高木副大臣

帰還準備する住民と懇談



高木陽介経済産業副大臣(原子力災害現地対策本部長=公明党)は28日、福島県南相馬市で、東京電力福島第1原発事故の影響で特定避難勧奨地点に指定されていた住宅などを訪れ、住民の声を聞いた。


特定避難勧奨地点は、原発20キロ圏外にあるが空間線量が高い地点を、国が世帯ごとに指定する。同市では152世帯が指定されていたが、昨年12月28日に解除されている。


帰還の準備を進める住民は「国の"線引き"で、地域の中に気持ちの摩擦が起きている」と、地域コミュニティーの再構築に対する不安を口にした。高木副大臣は「きめ細かい対応を検討していきたい」と述べた。


また、同県沿岸部の浜通り地方に先端産業を集め、地域の再生をめざす「イノベーション・コースト構想」に話題が及ぶと、住民は「誇りを持てる地域にしてほしい」と話していた。


この後、高木副大臣は桜井勝延市長と意見交換し、市内の企業などを視察した。


終了後、高木副大臣は「住民一人一人が生活を取り戻し前を向いていけるよう、あらゆる政策を尽くしていく」と述べた。

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