eコラム「北斗七星」

  • 2015.03.04
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年3月4日(水)付




一度失われた信頼は個人でも回復が難しい。組織・団体、ましてや国民と信頼で結ばれる政党はなおのこと。1日に民主党は、岡田克也代表になってから初の党大会を開催。党再生へ「オール民主」での結束を訴えた◆保守からリベラルまで集まる「寄り合い所帯」。批判を跳ね返そうと、これまでも「全員野球」などと呼び掛けてきた。結束のなさは、憲法や外交・安全保障など基本政策のあいまいさにつながるからだ◆「そろそろ党内論議を主導し、責任ある政策を打ち出すべき」(2日付「読売」)。今回もマスコミが岡田代表に政策の明確化を突き付けたが、党大会の来賓あいさつでも「民主党はどんな日本にしたいのか伝わりづらい」(被災地・宮城の経営者)と苦言を呈された◆先月3日には、党改革の工程表「300日プラン」の月内策定を表明。300日で党を"変身"させるとばかりにアピールしてみせたが、結局、策定はずれ込んだまま。「結束」も「再生」も始めの一歩が見えてこない◆それでも、党再生は4月の統一地方選で試される。前半戦(道府県・政令市議選)の公認・推薦候補者数は、前回の6割程度にとどまるが、立候補予定の選挙区はおしなべて復調傾向にある。まず前半戦、公明党の議員、党員の結束力を最大限に発揮して競り勝っていこう。(辰)

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