e黙とう捧げ、再生誓う

  • 2015.03.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年3月12日(木)付




政府の追悼式 山口代表らが参列



東日本大震災から4年を迎えた11日、政府主催の追悼式が東京都千代田区の国立劇場で営まれた。天皇、皇后両陛下、安倍晋三首相ら三権の長、公明党の山口那津男代表、井上義久幹事長のほか、犠牲者の遺族代表ら約1120人が参列。地震発生時刻の午後2時46分から1分間、黙とうし、犠牲者の鎮魂と東北の再生を祈った。


2011年の震災では、死者・行方不明者が1万8000人を超えた。現在でも23万人近くが避難生活を強いられている。


首相は式辞で「復興は新たな段階に移りつつある」と強調する一方、「今なお23万人の方が厳しい、不自由な生活を送られている。さらに復興を加速していく」と表明した。


天皇陛下はお言葉で「地場産業の発展、防災施設の整備、安全な居住地域の造成などさまざまな進展が見られましたが、依然として被災した人々を取り巻く状況は厳しく、これからも国民皆が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います」と述べられた。


岩手、宮城、福島3県の遺族代表もそれぞれ思いを語った。宮城県石巻市出身の菅原彩加さん(19)は中学校の卒業式を終えた後、家族5人で津波に襲われ目の前で助けを求める母を救えなかった。「震災で失ったものと同じくらいのものを私の人生を通して得ていけるよう、しっかり前を向いて生きていきたい」と誓った。

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