eコラム「北斗七星」

  • 2015.03.13
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年3月13日(金)付




男性が71.19歳、女性が74.21歳。介護などを受けずに日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」(2013年)だ。10年時点より男性は0.78歳、女性は0.59歳延びたが、13年の平均寿命との差は男性で9.02年、女性で12.40年。その間は介護などが必要になる可能性がある◆平均寿命と健康寿命の差が広がると、医療費や介護費が増え、高齢者の生活の質も下がる。このため政府は、20年までに健康寿命を10年時点より1歳以上延ばすことを目標に掲げている◆これを実現するには、厚生労働省が生活習慣病の予防について「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後に薬」と呼び掛けているように、運動と並んでバランスの良い食生活が欠かせない◆その具体策の一つとして同省は4月から、栄養バランスなどで基準を満たしたコンビニやスーパーの弁当や総菜などの調理済み食品に表示可能な「健康な食事」マークを導入する。マークは円形で、ご飯など主食は黄色に稲穂、魚や肉など主菜は赤色にうろこ、野菜など副菜は緑色に葉のイラストで3分割表示される。3色そろうように購入すれば、栄養面でバランス良く食事を取ることができる◆食料費に占める弁当、総菜など「中食」の割合が増している中、マーク導入で健康な食事が広がることを期待したい。(翼)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ