e長期宿泊、4月実施へ
- 2015.03.24
- 情勢/社会
公明新聞:2015年3月24日(火)付
高木副大臣
福島・楢葉町に説明
政府は23日、東京電力福島第1原発事故の影響で、ほぼ全域が避難指示区域に指定されている福島県楢葉町に対し、解除に向けた準備段階に当たる長期宿泊を4月早々から3カ月間実施したい意向を伝えた。今後、町側と協議し、開始日や住民への伝達方法などを検討する。
同日の町議会全員協議会に原子力災害現地対策本部長の高木陽介経済産業副大臣(公明党)らが出席。政府担当者が、除染の進捗状況などを踏まえ長期宿泊が可能との考えを提示した。一部の議員が放射線による健康不安を指摘した以外、目立った発言はなく、高木副大臣は終了後、「説明をだいぶ理解していただいたと思う。楢葉町の復興に向けて、町としっかり連携を取って丁寧に進めていきたい」と述べた。
楢葉町は昨年3月、除染が一通り終了。町内の宅地の平均空間放射線量は1時間当たり0.3マイクロシーベルトで、除染前に比べ約6割低下した。解除の対象は2713世帯7435人(今年2月末時点)で、実現すればこれまでで最大規模となる。