eコラム「北斗七星」

  • 2015.03.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年3月27日(金)付




桜前線が北上中だ。春の宵は朧月夜に花の香りが加わり、昔から「千金」の値打ちがあると言われる。そんな季節の到来に心も弾む◆千金といえば、将棋の世界に「一歩千金」との格言がある。局面によっては、一枚の歩が急所を突く大きな働きをする。歩の重みとともに、一手に全力を尽くす真剣勝負の大切さを示すものといえる。羽生善治名人も、この言葉を色紙に書く◆かつて本紙日曜版の「素顔」欄で、羽生名人が今も支えにしている出来事が紹介されていた。プロ入りして間もない高校生の時、対局した70代半ばの小堀清一九段が孫のような世代を相手に終始、ほとばしる情熱と気力で盤に向かう。その姿を通し、羽生名人は「これくらいの意気込みがなければ棋士の世界で続けていくことは難しい」と心に刻んだ◆先日、地元の女性党員の方に、公明議員との語る会に誘った友人の感想を伺った。その友人は「議員がここまで熱心に私の話に耳を傾け、親身に対応してくれるとは思わなかった。庶民の目線に立って懸命に働く公明党の姿勢がよく分かった」と感動し、「友達にも語っていく」と◆一対一の誠実な出会いが支持拡大の波を起こす。統一地方選前半戦の道府県・政令市議選の告示まであと1週間。千金の対話を繰り広げ、逆転勝利の決定打を放っていきたい。(紀)

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