e「核の非人道性」確認は重要
- 2015.05.01
- 政治/国会
公明新聞:2015年5月1日(金)付
人間の安全保障 前進も
日米首脳会談受け山口代表
公明党の山口那津男代表は30日午前、東京都新宿区の党本部で開かれた中央幹事会であいさつし、統一地方選の結果や、安倍晋三首相の訪米について、大要次のような見解を述べた。
統一地方選
一、統一地方選で1589人の当選を果たし、当選率は99.7%という高率だった。党のネットワークの基盤がしっかりできたと確信する。これを生かして、国と地方自治体の連携を深めながら、与党として地方創生の時代をリードしていく責任を感じている。また、東京都足立区や東北3県の議員選挙などがこれから続く。力を集中して勝利していきたい。
首相訪米
一、(日米首脳会談に合わせて「核拡散防止条約=NPT=に関する共同声明」を発表する形で)核兵器の非人道性に日米首脳が言及した。現在、NPT再検討会議が開かれているが、今後の議論における一つの大事な要素になる。
一、(安倍首相が日本の首相として初めて、米上下両院合同会議で演説したことについて)歴史的な出来事だ。特に、歴史認識について「痛切な反省」という表現を使い、その反省に立って戦後の平和国家としての歩みがあったことを具体的にしっかり述べた。その上で、この認識は歴代内閣と共通するものであり、継承されていると明言した。この立場は米国の皆さんに伝わったと思う。
一、(首相演説や日米首脳会談で「人間の安全保障」が重要なテーマになったことについて)特に日米同盟が、テロや感染症、自然災害、気候変動に対して機能していくことが重要であり、一連の安保法制整備もそういった課題に対応する役割を担っているという点を、首相が発信したと受け止めている。わが党が常に訴えてきた「人間の安全保障」が、国際協調主義の下での活動に大事な理念として生かされていくことが極めて重要であり、その時代を迎えていると実感した。