eコラム「北斗七星」
- 2015.05.07
- 情勢/社会
公明新聞:2015年5月6日(水)付
「幸い、けがはしなかったけど、レジ袋に入れた卵が割れてしまって...」。先日、ご近所の婦人が買い物帰り、自宅近くの見通しの悪い曲がり角をかなりのスピードで走ってきた若者の自転車を避けようとして、ころんでしまった体験を悔しそうに語った◆こうした自転車の危険な運転によって事故に遭ったり、ひやりとさせられることは、けっして他人事ではない。近年、自転車が関連する交通事故は全事故の約2割を占め続けている◆このため警察庁は、今月11日から始まる「春の全国交通安全運動」(20日まで)の重点項目の第一に「自転車の安全利用の推進」を掲げ、特に「自転車安全利用五則」の徹底を呼び掛けている。改めて確認しておきたい◆(1)自転車は、車道が原則、歩道は例外(2)車道は左側を通行(3)歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行(4)安全ルール(飲酒運転・二人乗り・並進の禁止や、夜間のライト点灯、信号の厳守、交差点での一時停止と安全確認など)を守る(5)子どもはヘルメットを着用―の五則だ◆加えて、関連事故が多発しているスマホや携帯電話を使用しながらの自転車の「ながら運転」も厳禁だ。一方、自転車は子どもからお年寄りまで気軽に利用できる便利な乗り物だ。一人一人がルールとマナーを守って交通事故を減らしていきたい。(翼)