eコラム「北斗七星」

  • 2015.05.11
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年5月11日(月)付



自然豊かな能登(石川県)を舞台にスタートしたNHK連続テレビ小説「まれ」。ヒロインの希は小学生の時、父が仕事に失敗し、一家4人で都会から能登の漁村に移住してきた◆新天地で生きていこうと努力する希は、ひと山当てることばかり語り、成功に至らない父に詰め寄り、堅実に働くよう促す。ドラマとはいえ、口に出したことを実行しなければ、信頼を失うことになると痛感させられる場面だった◆政治でも、有言実行か否かが信頼度の分岐点になる。2007年3月の能登半島地震。輪島、七尾両市、穴水町で震度6強の揺れを記録するなど各地で被害をもたらした。七尾市中島町小牧の漁港では、波の力を分散・消失させる「消波工」が同地震により沈下。波がある時は危険だとして漁師や住民は県に対策を要望したが、未解決のまま時が経過◆6年半後、事態は動く。13年10月の同市議選の折、漁師の一人から、消波工の実情を聞いた公明党の女性市議が改善策に取り組むことを約束し、公明県議と連携。同県議は調査を踏まえ県に改めて対策を要請した結果、昨年8月から消波工の改修が進められ、7割が完成◆長年の願いが実り、喜ぶ漁師たちは、先の統一地方選では公明県議の応援に駆け付けたという。公約実現に奔走し結果を出す政治に信頼は深まる。(典)

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