e手記 「ドーハ・フォーラム」に参加して
- 2015.06.01
- 情勢/国際
公明新聞:2015年6月1日(月)付
国際社会の課題を活発に議論
岡本三成衆院議員
5月11日から13日まで、中東のカタールで開催された第15回「ドーハ・フォーラム」に参加しました。同フォーラムは、カタール政府が、米国・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)と共同で行う国際会議で、世界的な課題について、各国の政治家や学者、経営者、国連幹部らが議論する場です。
カタールは、石油と天然ガスが豊富で、その多くを日本が輸入しています。東日本大震災の時は、年間総輸出量の6割に当たる400万トンの天然ガスを緊急支援してくれたほか、「カタール・フレンド基金」から被災地復興のために約83億円を拠出してくれるなど、親日国でもあります。
「ドーハ・フォーラム」で私は、日本の経済政策、エネルギー政策、格差問題、そして難民支援を含む「人間の安全保障」について講演しました。また、パネル・ディスカッションにも参加し、率直な意見交換を行いました。文字通り"世界のリーダー"が集まる場で、日本の政治における公明党の役割にも言及し、人間主義に基づく、日本再建に向けた戦略と国際社会への貢献について決意を述べました。
一方、会場では、カタールのアブドラ首相と懇談する機会にも恵まれました。首相が「カタールから日本への留学生を増やしたい」と語ってくれるなど、両国のさらなる関係強化に向けて教育交流を促進する認識で一致しました。
アブドラ首相の勧めで、カタール政府が運営する教育機関「カタール・アカデミー」を訪問しました。東京ドーム10個分ほどの広大な敷地に、私の母校であるノース・ウェスタン大学のほか、米国のトップクラスの大学が誘致され、世界中から訪れる留学生に最高水準の教育を提供しています。懇談した、アルハンジ副学長の「国の宝である青年に、十分な教育の機会を提供することこそが、豊かな未来への道を開く」との信念に、深い感銘を受けました。
このほか、中央銀行副総裁や、各国の総理経験者、外務大臣などとも語り合うことができました。
外交でも、大切なのは誠実な対話の積み重ねと、その信頼の上に築かれる一対一の友好です。今後も、世界の平和をめざす公明党の議員として、国際社会の課題を話し合いで解決するための平和外交に徹する決意です。