eコラム「北斗七星」

  • 2015.06.11
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年6月11日(木)付



「人は人間関係においてのみ初めて人である」と述べたのは、哲学者・和辻哲郎である(「人間の学としての倫理学」岩波文庫)。少子高齢社会が急速に進み、「無縁社会」が叫ばれる現代にあって、銘記したい言葉だ◆評論家で東京家政大学名誉教授の樋口恵子さんは「無縁社会を『有縁社会』にする、人とのつながりを育むには、お互いに支え合う『互援』が必要」と訴える。相互に協力し励まし合い、絆を深めていくことの大切さは、東日本大震災以降、あらためて浮き彫りに◆人々の暮らしを支える場は、何といっても身近な地域であり、保育や介護も含めて、ケアは地域の中で行われる。樋口さんは「公明党の強さは、その『地域』を国会議員と地方議員でちゃんとサポートしていることだ」と◆先の党全国県代表協議会でも、「街のサービスマン」に徹して住民に寄り添い、大きく信頼の輪を広げている活動報告が反響を呼んだ。本紙に連載「人間関係力を育む」を掲載した鈎治雄・創価大学教授は「顔と顔を合わせた語らいは、人との出会いの原点であり、元気を回復する秘訣」と指摘する◆訪問対話や市民相談などを通じて住民と向き合い、悩みを共有しつつ課題の解決に動く。公明議員が「地域で顔が見える存在」としての本領を発揮し、地方創生の先頭に立とう。(紀)

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