e漏えいリスク増大せず
- 2015.06.11
- 情勢/社会
公明新聞:2015年6月11日(木)付
共通番号導入
濱村氏質問に担当相答弁
10日の衆院内閣委員会で公明党の濱村進氏は、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度導入に伴う個人情報の漏えいリスクなどについて、政府の見解を聞いた。
濱村氏は、日本年金機構へのサイバー攻撃によって125万件に上る個人情報が流出した問題を受け、来年1月から運用開始となるマイナンバー制度に不安の声が広がっていることに言及。マイナンバーの漏えい防止対策を尋ねた。
内閣官房の向井治紀内閣審議官は、本人確認は写真付き個人番号カードなどによって厳格に行うとして、「悪用しようとしてもマイナンバーだけで各種申請手続きはできない」と強調。不正利用の恐れがある場合は、本人からの申請や市町村長の職権で番号変更も可能だと答えた。
また濱村氏は、同制度の導入が個人情報漏えいリスクを高めることになるのかと聞いたのに対し、甘利明社会保障・税一体改革担当相は、制度が導入されても個人情報が一元管理されるわけではないと指摘。「制度導入によって個人情報の漏えいリスクが増大するものではなく、"芋づる式"に抜き出せる仕組みにはなっていない」と強調した。
このほか濱村氏は、増大が懸念されるサイバー攻撃に迅速に対処する分析官の増員を主張した。