e派遣労働者の能力向上へ
- 2015.06.15
- 情勢/社会
公明新聞：2015年6月13日（土）付
輿水、角田氏
法改正の内容 周知せよ
衆院厚生労働委員会は12日午前、安倍晋三首相が出席して労働者派遣法改正案の質疑を行い、公明党の輿水恵一氏が質問した。
輿水氏は、派遣元（派遣会社）、派遣先の両者が派遣労働者の職業能力を向上させていく必要性を訴えた。安倍首相は「改正案ではキャリアアップ支援を初めて盛り込んだ」と答弁。派遣元には計画的な教育訓練やキャリア形成に関する相談を義務化し、派遣先も業務上必要な教育訓練を行うなどの責任が強化されると説明した上で「これは今までの法律とは大きく違う点だ」と強調した。
一方、同委員会は午後にも審議を行い、公明党の角田秀穂氏が「派遣法改正の目的を労働者に正しく理解してもらうことが重要だ」として、改正内容の周知徹底や相談への丁寧な対応を求めた。厚労省側は「ホームページやリーフレットなどで分かりやすく伝える」と答えた。このほか角田氏は、4年ごとに行われてきた派遣労働者の実態調査を「定期的に、こまめに実施するべきだ」と要望した。
