eコラム「北斗七星」
- 2015.06.18
- 情勢/社会
公明新聞:2015年6月18日(木)付
オリンピックの出場を果たしたトップアスリートが次代を担う若きアスリートを直接指導するテレビ番組で、先輩と後輩が真剣に向き合う場面に感銘を受けた◆この中で、数々の試練を乗り越えてきた先輩の助言は課題を克服するヒントを与え、後輩の表情が輝きを見せた。特に、先輩が強調したのは日々の練習の積み重ねが勝利につながるということだった◆先の統一地方選の市議選で、公明党が過去最高得票で2議席を確保した愛知県みよし市では約7年半、公明議員が週5回(月~金曜日)の街頭演説を続けている。今回、議員を勇退した女性から経緯を伺い、胸が熱くなった。それによると、2007年の参院選愛知選挙区で公明候補が惜敗。その悔しさから党の理解を広げる発信力を強めようと決意し、同僚議員と2人で取り組み始めたという◆マイクを握るのは朝の通勤時間帯。場所は駅前など5カ所の定点を日替わりで巡る。今では演説が定着し、手を振ってくれたり、話に聞き入る人が見受けられるまでに。今回初当選した新人議員も選挙戦の前から、この演説に加わり、先輩の志を引き継いだ◆演説を行う際、2人の議員がそろいのジャンパーを着用するが、勇退した女性から、先ごろ新品2着が贈られた。先輩の熱い思いに応えるのは後輩の活躍だ。(典)