eコラム「北斗七星」

  • 2015.06.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年6月24日(水)付



新潟港の大きな待合室。テレビは大相撲中継。連れの男性が遠くの画面を見て「寄る、寄る!」と声を上げ、勝負が決まる瞬間「あぁーっ」と叫んだ。前席の女性が振り向いて苦笑い。連れは我に帰り、頭を下げた◆大相撲観戦は、ひいきの力士を持てば、より楽しい。長野県民の多くが最近ひいきにしているのが同県木曽地方、上松町出身の御嶽海だ。来月の名古屋場所から十両に上がる◆しこ名の由来、御嶽山が昨年9月に噴火。災害で沈んだ空気を変えたのが御嶽海の大相撲入りだ。その後、史上タイの速さで十両昇進を決め、人々に元気を与えている◆公明党議員の街頭演説も、支持者に元気を与える活動だ。4月に初当選した長野県松本市議は、議員になる前の今年元日朝、300回を目標に演説を開始。寒風をついて3カ月でやりきり、開票日の翌朝も街頭に立った。続けるうちに、ある人は車から、ある人は自転車から、ある人は歩きつつ、手を振ってくれるように。ファンが増えている◆通り過ぎる人に演説の内容は伝わらないかもしれない。が、根気よく続けることで一生懸命さは伝わる。一生懸命な人を見ると「がんばれ!」と応援したくなるのが人情。「私のひいきは公明党の◯◯議員」と言ってくれるファンづくりの第一歩。それが街頭演説だ。(直)

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