e漁業者の懸念に応えよ
- 2015.06.26
- 情勢/国際
公明新聞:2015年6月26日(金)付
稲津氏 ロシアのサケ・マス禁漁
25日の衆院農林水産委員会で公明党の稲津久氏は、ロシア上院が24日に自国の排他的経済水域(EEZ)内でサケ・マスの流し網漁を来年から禁止する法案を可決したことについて質問した。
稲津氏は、同法案が大統領署名を経て発効されれば、北洋での日本漁船のサケ・マス漁が事実上できなくなることに言及。特に、北海道東部地方への影響は水産加工業など関連産業を含め、年間250億円に上るとの試算が示され、漁業者から懸念の声が出ていることを踏まえ、大統領が慎重に判断するよう政府としてロシアへの働き掛けを強めるべきだと訴えた。
これに対して林芳正農水相は、今後の対応について「現場の漁業者の要望を確認しながら検討する必要がある」と答えるとともに、「流し網漁に代わる他の漁法はあるかなど、具体的な意見を聞いていく」との考えを示した。
また稲津氏は、サケ・マスの増殖事業に対する政策支援を進めるよう求めた。