eコラム「北斗七星」

  • 2015.07.06
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年7月6日(月)付



きょうは「サラダ記念日」。歌人・俵万智さんの歌集「サラダ記念日」(河出書房新社)を代表する一首「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」にちなむ。空前の短歌ブームを巻き起こしたこの歌集がきっかけで、「〇〇記念日」という言葉も広く使われるようになった◆さて、サラダといえば野菜。ところが、この野菜、「健康に良い」と理解していても、意識していないと必要量を摂取することができないのが実情だ◆厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、生活習慣病の予防・改善のため「野菜をたくさん食べるようにしている」と回答した人(30歳以上)は男性で約45%、女性で約58%に上る。だが、成人の1日当たりの野菜摂取量は2013年までの10年間、260~300グラム程度で推移し、同省が目標に掲げる「350グラム以上」には届いていない。特に20~30歳代の若者は成人の平均より、さらに50グラム程度も少ない◆健康意識の高まりから、野菜をふんだんに使用した特定保健用食品が数多く出回り、「野菜が主役」とアピールした加工食品や外食メニューなども相次いで登場している◆こうした食品を利用するのも良いだろう。ただし、やはり基本は家庭の食卓。主食・副菜・主菜をそろえたバランスの良い食事を習慣付けたい。(翼)

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