e論点出尽くし、機熟す

  • 2015.07.16
  • 政治/国会

公明新聞:2015年7月16日(木)付



審議50日・116時間(野党委員1人当たり7時間)

井上幹事長 国民理解へさらに努力



公明党の井上義久幹事長は15日昼、国会内で記者団に対し、衆院平和安全法制特別委員会で同法制の関連法案が与党の賛成多数で可決されたことについて、大要、次のような見解を述べた。


一、5月26日に平和安全法制の議論がスタートしてから50日を超える長丁場となった。野党の賛成が得られなかったのは残念だが、審議時間は116時間を超え、野党委員1人当たり7時間以上の質疑時間が確保された。質問を聞いても、法案の論点は、ほぼ出尽くしており、与党としては採決する機が熟したと考えた。16日の本会議で衆院を通過させたい。


一、(15日の質疑で安倍晋三首相が「国民の理解は進んでいる状況ではない」との認識を示したことに対して)今後、参院でも十分な質疑が行われると考えているので、質疑などいろいろな機会を通じて、法案の意義や重要性について国民の理解が得られるようにしたい。国民の理解は深まってきていると思うが、国民の生命に関わる極めて重要な法案であるので、引き続き、しっかり努力したい。


一、(同法制をめぐる与党と維新の党の協議に関して)維新から対案が示されたのは大変重要で意義があった。合意に至らなかったのは残念だが、政党間協議は継続することで合意しており、引き続き真摯に対応していきたい。


一、(委員会採決での民主、共産両党の対応について)これだけ長く質疑をしてきたにもかかわらず、討論に立たなかったのは残念だ。反対であれば、その理由を明確にすることが議会政治の基本であり、国民に対する責任だ。衆院本会議では、討論で賛否を明らかにし、国民の前にその理由を明確にすることが重要ではないか。

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