eコラム「北斗七星」
- 2015.08.14
- 情勢/社会
公明新聞:2015年8月13日(木)付
きょうから「お盆」。マイカーで帰省や旅行に出掛ける家族も多いだろう。その際、留意してほしいのが、交通事故の被害から乳幼児の命を守るチャイルドシートの使用だ◆警察庁と日本自動車連盟(JAF)が先月発表した調査結果によると、6歳未満の乳幼児に義務付けられているチャイルドシートの使用率は62.7%にとどまった。3人に1人が使用していない計算だ◆シートベルトの一般道路での着用率(昨年10月時点)が運転者で98.2%、助手席同乗者で93.9%なのと比べても格段に低い。このため警察庁は「チャイルドシート不使用者の死亡・重傷率は使用者の2.1倍になる」として注意を促している◆さらに注意点が二つ。一つは、チャイルドシートの使用率は1歳未満が85.2%だったものの、1~4歳は64.4%、5歳は38.1%と、年齢が上がるほど減っていることだ◆もう一つは、チャイルドシートが正しく取り付けられていた割合がわずか45.5%だったこと。取り付けが不十分であったり、正しく座らせなかった場合、事故時にチャイルドシートがシートベルトから分離してしまったり、乳幼児がチャイルドシートから飛び出してしまうなど、本来の機能が発揮できないからだ◆チャイルドシートの「正しい使用」を心して実践したい。(翼