e冥福祈り、平和へ決意
- 2015.08.18
- 情勢/社会
公明新聞:2015年8月16日(日)付
山口代表が参列、献花
不戦の誓い守り抜く
戦没者追悼式
70回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。式典には天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相ら政府関係者と遺族の計約7000人が参列。犠牲者の冥福を祈り、平和の重みをかみしめ、あらためて不戦を誓った。公明党から山口那津男代表が参列し、献花した。
式典は正午前に始まり、安倍首相は式辞で「平和と繁栄の享受は、皆さまの犠牲の上にあり得た」と約310万人の犠牲者を追悼。戦後70年を「平和を重んじ、戦争を憎んで、堅く身を持してきた」と振り返り、「同じ道を歩む」と決意を述べた。
正午から参列者全員で1分間黙とう。続いて天皇陛下はお言葉で戦没者を悼みつつ、追悼式で初めて「さきの大戦に対する深い反省」に言及された。その後、父がニューギニア島で戦死した大阪府松原市の野間征子さん(73)が遺族を代表し、「戦没者が残された尊い教訓、平和のありがたさ、命の大切さをしっかり伝える」と追悼の辞を読み上げた。
厚生労働省によると、参列の意向を示した父母は5年連続のゼロで、妻は過去最少の14人。戦後生まれの参列者は昨年より378人多い1109人で、遺族全体に占める割合が初めて2割を超えた。若い世代に戦争の記憶を継承するため、今年から「青少年代表」による献花を行い、9~17歳の6人が黄菊を手向けた。