e恒久平和実現の先頭に
- 2015.08.18
- 情勢/社会
公明新聞:2015年8月16日(日)付
山口代表らが訴え 誇りある未来を構築
各地で終戦記念日街頭演説会
70回目の終戦記念日を迎えた15日、公明党は山口那津男代表らが、全国各地で街頭演説会を行い、先の大戦で犠牲となった全ての方々に哀悼の意を表し、不戦と平和への誓いを新たにした。東京都豊島区の池袋駅東口で山口代表は、今後も基本的人権を守り抜くために平和主義を貫くと強調。「二度と戦争の悲劇を繰り返してはならないとの誓いを胸に、軍事力の縮減をめざし、恒久平和を世界で実現する先頭に立つ」と訴えた。
【東京都】山口代表は終戦から70年を経て、戦前・戦中世代は日本人の総人口の2割以下まで減っていることに触れ、戦後世代は経験者の戦争体験を学び、教訓として語り継いでいくべきだと指摘。広島や長崎をはじめ各地に存在する戦争遺構についても、「後世のために残していくことも考えていかなければならない」との認識を示した。
また山口代表は、戦後日本の歩みに触れ、経済発展を遂げながら、人的な国際貢献の道も開いてきたと強調。自衛隊による国連平和維持活動(PKO)や災害派遣活動などは国際社会から高く評価されているとして、「これからも、その姿勢は貫いていかなければならない」と述べた。
14日に安倍晋三首相が閣議決定し発表した戦後70年談話については、歴代内閣の談話や歴史認識を引き継ぐとともに、今後も揺るぎないものだと位置付けたことを評価するとともに、「痛切な反省のもとに不戦の誓いを守り抜き、国際社会に貢献し、平和主義と国際協調主義を貫いていくことを客観的に国の方針として定着させることが最も大事だ」と指摘。「後世の人々が世代を超えて、歴史に真正面から向き合い、未来を自信と誇りに満ちたものにしなければならない」と力説した。
一方、参院で審議中の平和安全法制関連法案について山口代表は、「紛争を呼び起こす出来事に対し、国際社会と連携して速やかに抑え込まなければいけない」と強調。その上で「国民の人権を守る専守防衛に徹した仕組みを整えることが、日本の外交を推進する力になる」と訴え、理解を求めた。
街頭演説会には党東京都本部代表の高木陽介、同代表代行の高木美智代両衆院議員、同副代表の竹谷とし子参院議員らが出席した。
【埼玉県】党埼玉県本部の西田実仁代表(参院幹事長)は、川越市内の川越駅前で終戦記念日の街頭演説を行った。これには、福永信之副代表(県議)と党川越市議団(大泉一夫団長)のメンバーも参加した。
西田氏は「これまで公明党が行動し、平和国家としての歩みを社会に示すことができた」と強調。さらに、平和安全法制の関連法案に触れ、「この法案は紛争を未然に防ぐためのもの。幅広く国民にも理解が得られるよう参院でも審議を尽くしていく」と力説した。
【神奈川県】党神奈川県本部(上田勇代表=衆院議員)は、横浜市内で街頭演説を行った。これには古屋範子党副代表、上田県代表、浜田昌良、佐々木さやかの両参院議員が参加した。
上田氏は「戦後70年間の平和国家としての歩みを踏まえ、今後の世界の平和と安定に、わが国がどのように貢献していくのかが重要だ」と述べた。その上で、日本を取り巻く安全保障環境が大きく変化していることを指摘し、「平和安全法制の関連法案は、それに対応し、紛争を未然に防ぐためのものだ」と訴えた。
【大阪府】公明党の北側一雄副代表は、大阪市内で開かれた党大阪府本部(佐藤茂樹代表=衆院議員)の終戦記念街頭演説会に出席し、不戦の誓いを今後も堅持していく決意を表明した。
北側副代表は「国際社会の安定なくして、日本の平和は守れない」とし、専守防衛の理念のもと国際貢献に力を尽くす考えを強調。特に唯一の被爆国として「核廃絶へ日本がリーダーシップを発揮すべき」と訴えた。
同演説会には佐藤府代表のほか、石川博崇参院議員、樋口尚也衆院議員、杉久武参院議員、三浦寿子府議が参加した。
【宮城県】党宮城県本部(石橋信勝代表=県議)は15日、県内各地で街頭演説会を開催した。仙台市内の演説会には、若松謙維参院議員と遠藤のぶゆき党県青年局次長、横山のぼる党県民運動本部副本部長、伊藤かずひろ県議(いずれも県議選予定候補)らが出席した。
若松氏は「唯一の戦争被爆国であるわが国において非核三原則を堅持し、世界の平和に貢献できるよう全力を尽くす」と訴えた。
【兵庫県】党兵庫県本部の赤羽一嘉代表(衆院議員)は、神戸市内で開いた街頭演説会で不戦への決意を表明し、「平和実現へ粘り強い外交努力の展開が重要だ」と訴えた。
また、平和安全法制について、正しい内容が国民に理解されるよう努めると述べた。
尼崎市内では中野洋昌、姫路市内では濱村進の両副代表(いずれも衆院議員)が街頭演説を行った。
【広島県】斉藤鉄夫幹事長代行は、広島市内で開かれた街頭演説会に出席。「二度と戦争をしないとの決意を表明した憲法9条を公明党は守っていく」と強調した上で、「非人道性の極みであり、絶対悪である核兵器廃絶の先頭に立つ」と訴えた。
また、平和安全法制について「日本が戦争に関わる可能性を極力小さくするためのものであり、『戦争防止法案』『平和法案』である」と力説した。
【福岡県】党福岡県本部(木庭健太郎代表)は、福岡市の天神中央公園前で街頭演説会を開催。濵地雅一、吉田宣弘の両衆院議員、河野義博参院議員、県・市議らが参加した。
濵地氏は、平和安全法制について、「これまで日本が培ってきた平和国家を堅持し、抑止力を高めるための法案だ」と力説。河野、吉田の両氏は、平和外交の推進や核兵器廃絶への決意を述べた。