eコラム「北斗七星」

  • 2015.08.26
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年8月26日(水)付



7月の訪日外国人客数は、前年同月比51%増の191万8400人(政府観光局の推計値)。1月からの累計では昨年より3カ月早く1000万人を突破した。最近の円高傾向は心配の種だが、この流れを何とか維持したい◆外国人観光客というと「爆買い」が話題になる。ただ、旅行の楽しみは買い物だけではない。自然や文化を体験することも大きな魅力だ。旅行業界に限らず経済界では近年、物欲を満たす消費活動を「モノ消費」、体験にお金を使うことを「コト消費」と呼んでいる◆このうち注目度が増しているのが「コト消費」。物はネットでも購入できるが、体験するには現地に行く必要がある。従って「コト」は集客に活用できる。さらに現地での「モノ」の販売促進も期待できる。経済産業省も研究会を立ち上げ、「コト消費」を地域活性化につなげようと4月から議論を始めた◆公明党は結党以来、暮らしに密着した実績を積み重ねてきた。国のさまざまな制度からカーブミラー設置のような地域実績に至るまで数多い。こうした実績が生活に役立ったという有権者の「体験」が、公明党への揺るぎない信頼を形成している◆実績による体験を提供できず、安易なパフォーマンスや無責任なレッテル貼りに終始する政党や政治家は、有権者に見放される。(幸)

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