eコラム「北斗七星」

  • 2015.09.04
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年9月4日(金)付



先日、高層ビルで外側から窓ガラスを清掃する作業に興味深く見入った。というのも、こうした危険を伴う作業の安全対策が公明党の推進で強化されたからだ◆厚生労働省によると、窓ガラス清掃など、ロープで労働者の身体を保持して行うロープ高所作業(ブランコ作業)で墜落する労働災害が後を絶たないという(2009~14年の死亡者数24人)◆そこで同省は先月、労働安全衛生規則にロープ高所作業の危険を防ぐ規定を新設する一部改正を公布(来年1月施行)。具体的には、ライフライン(命綱)の設置、十分な強度を有したロープの使用、作業場所に応じた安全対策の実施などを義務付けた。また、同作業の労働者は若い人が多く、業務に関する安全のための特別教育を必要とすることも新たに規定した(来年7月から適用)◆今回の改正は、08年7月に愛知ガラス外装クリーニング協会から要望を受けた公明党の衆・参国会議員と県・市議が連携して推進。中でも09年4月、国会でブランコ作業の危険性や特別教育の必要性を取り上げた衆院議員はその後、落選するも継続して実態把握に努め、再び当選すると再度、国会で安全対策を要請し、実現に結び付けた◆法律や規則の改正は容易ではない。それでも現場の課題解決に執念を燃やす主張は行政を動かす。(典)

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