e福島復興へ新スタート
- 2015.09.07
- 情勢/社会
公明新聞:2015年9月6日(日)付
避難指示解除の楢葉町で式典
高木、浜田両副大臣があいさつ
東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が5日午前0時に解除された福島県楢葉町で同日、町民の帰還と町の復興を願う式典が開かれた。これには、高木陽介経済産業副大臣(原子力災害現地対策本部長)、浜田昌良復興副大臣(ともに公明党)が出席し、あいさつした。鈴木正晃副知事、松本幸英町長のほか、公明党の赤羽一嘉衆院議員らが同席した。
高木副大臣は、町民の要望を踏まえ、医療・買い物・飲料水の3分野での追加支援を政府が進めていることを紹介。復興を一日も早く進めるためには、戻りたいと考えている人が一人でも多く故郷に戻れるよう支援していくことが重要だとした上で、「(避難指示解除が)ゴールではなく復興に向けた新たなスタートだ」と強調した。
また、高木副大臣は、帰還後の生活や経済の再建を支援する官民合同チームの取り組みに触れ、「皆さまの生業や復興の一助になりたい」と主張した。
浜田副大臣は「楢葉町の復興・再生に向けて、一人でも多くの町民が帰還できるよう、全力で取り組む」と決意を述べた。このほか式典では、楢葉町の新キャッチフレーズ「こころ、つなぐ、ならは、明日へ!!」が披露され、子どもたちによる記念植樹が催された。
避難指示解除は、昨年4月の田村市都路地区、同10月の川内村の一部に続き3例目で、全住民が避難した自治体では初めて。