eASEAN議員会議に参加して

  • 2015.09.24
  • 情勢/国際

公明新聞:2015年9月24日(木)付



手記 新妻 秀規 参院議員



交流進め信頼関係を強化



9月7日から11日まで、マレーシアの首都・クアラルンプールで行われた「ASEAN(東南アジア諸国連合)議員会議」に、参院を代表して参加しました。


今回の会議は、ASEAN諸国に日本などを加えた18カ国が参加。経済格差やインフラ整備、人身売買などの人権問題、南シナ海をめぐる緊張関係など、ASEANが直面する諸課題について、活発な議論が交わされました。


このうち、日本の議員団とASEAN議員によるセッションで私は、日本が戦後行ってきたASEAN諸国との青少年交流、人材育成支援などについて紹介。こうした取り組みを今後も推進する決意を述べました。ASEAN側からも、日本との協力強化に積極的な発言が相次ぎました。


今回の会議で日本側からは、安倍晋三首相が8月に発表した戦後70年談話に基づいたアジアの方々への反省とおわびの表明や、人間の安全保障の推進などに関する発言が目立ちました。これは会議前に公明党が、参加議員に対して東南アジア諸国との信頼関係の重要性を強く訴えていたためです。


会議以外では、マレーシアの農村部や伝統文化を視察。深刻な渋滞や大気汚染などの側面も目の当たりにし、あらためて日本は途上国に対する環境分野での貢献を進めていかなければと感じました。


さらに、マレーシアの日本人学校を視察した際は、現地に派遣される日本人教師が生徒数が増えているにもかかわらず減っている現状を知りました。日本では普及が進んでいるIT(情報技術)を生かした教育環境も整っていません。グローバル人材の卵である海外に学ぶ日本人の子どもたちの教育環境の整備を課題として持ち帰りました。


今回の経験を政策立案に生かすとともに、世界中に信頼のネットワークを広げていきます。

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