eコラム「北斗七星」

  • 2015.09.29
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年9月29日(火)付



平和安全法制の国会質疑の影響だろうか、身近な人の会話で国際的なテーマが多くなった。「そういえば北朝鮮には日本が射程に入るノドンやアメリカまで届くテポドンというミサイルがありましたよね」といった具合だ。「日本列島上空を越え太平洋上に落下したこともあった」と答えると「エッ!」と驚く人もいる◆日本と中国の関係を心配する人もいる。「尖閣諸島周辺の東シナ海で日本との領域紛争に主権意識をむき出しにする」(早稲田大学名誉教授・山本武彦氏)といったニュースを耳にするからだ◆公明党史を知る党員、支持者は中国を友好的な眼差しで見てきた。対して軍事・経済両面にわたり世界の大国である中国は、依然として拡大路線を走り続けているから不安だ◆「北方4島を全部言えますか?」とクイズのように聞かれた。「択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島」と答えることはできたが択捉を漢字で書けなかった。日本が「固有の領土」と主張しながら未だに返還されていない厳しい現実がある◆難民受け入れも話題に。米国は年間難民受け入れ枠を現在の約7万人から、2年後には10万人へ増やすと発表したが日本は去年、難民申請5000人に対し認定したのが11人。「国際化の時代に観光客は歓迎、難民はお断りでいいの?」という声も出た。(流)

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