e災害時に病院船活用を
- 2015.10.01
- 情勢/社会
公明新聞:2015年10月1日(木)付
高齢者の残薬対策も
都議会で高倉、遠藤議員
東京都議会は30日、第3回定例会の本会議を開き、公明党から高倉良生、遠藤守の両議員が一般質問に立った。
高倉議員は、国が大規模災害への対策として行っている病院船(災害時多目的船)の実証訓練に触れ、「医療設備を搭載した船が海から医療支援することは大変有効だ」と主張した。
舛添要一知事は、災害時には都内で医療機能の低下が見込まれるとし、病院船の活用は「医療活動を補完する役割が期待できる」と述べ、国の動向を見据えて適切に対応していく考えを示した。
さらに高倉議員は、観光スポットとして人気の高い高尾山や御岳山などを有する都の自然公園において、女性や子ども、高齢者、外国人旅行者らも利用しやすいトイレへの改善を要求。遠藤雅彦環境局長は、「誰もが快適で使いやすいトイレの整備を積極的に推進する」と応じた。
一方、遠藤議員は高齢者が処方された薬を大量に飲み残す問題が、医療財政を圧迫するだけでなく人命にも密接に関わることに触れ、薬局が残薬調整する福岡市薬剤師会の事例を紹介。「残薬を減らし、(適切に)薬を服用できるよう、薬局での取り組みを促進すべき」と提案した。梶原洋福祉保健局長は、前向きに取り組むと回答した。
また、遠藤議員はマイナンバー制度について、中小企業に向けた運用面に関する相談体制の強化を提案。山本隆産業労働局長は「相談窓口の充実を検討する」と答えた。