e犯罪防ぐ"コンビニ交番"を
- 2015.10.07
- 情勢/社会
公明新聞:2015年10月7日(水)付
6校でがん教育実施へ
大阪府議会で垣見議員
大阪府議会本会議が6日行われ、公明党の垣見大志朗議員が代表質問した。
垣見議員は寝屋川市の中学生が殺害された事件を取り上げ、子どもの命を守る犯罪抑止対策として防犯カメラの増設に加え、コンビニの駐車場などにボックスを置き、警察OBが常駐して周辺のパトロールを行う千葉県の「コンビニ防犯ボックス」の取り組みを紹介。「設置費用も交番の10分の1程度で済む」と指摘し、同ボックスの設置を含めた地域の防犯体制の強化を訴えた。
これに対し府側は、「新たな試みとして効果を研究したい」と答弁する一方、子どもの見守り機能として、来年度末をめざし全小学校区に地域安全センターを設置する方針を示した。
また、垣見議員は南海トラフ巨大地震に備え、大阪の巨大地下街の浸水対策の拡充を迫った。府はJR大阪駅周辺地区を手始めに避難誘導のタイミングや具体的な避難場所を盛り込んだ「浸水対策計画」を策定することを明らかにした。
一方、垣見議員は、がん対策として、(1)学校におけるがん教育の充実(2)放射線を使った最先端のがん治療法であるBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に携わる専門人材の育成―を求めた。
府は、「10月から来年2月にかけ中学校6校で医師や看護師、がん経験者を講師とした授業を実施する」と答弁。また、「BNCT研究の先端にある京都大学原子炉実験所と連携し、専門の人材育成事業に地方創生交付金を活用し助成を行う」と述べた。