e公明党訪韓団

  • 2015.10.13
  • 情勢/解説

公明新聞:2015年10月10日(土)付



日中韓首脳会談へ環境整備



公明党の山口那津男代表を団長とする党訪韓団が3日間の日程を終えて9日、帰国した。


朴槿恵大統領や尹炳世外交部長官(外相)との会談では、今後の日韓関係のあり方をめぐって率直に意見を交換。鄭義和国会議長や与党幹部らとは、議会人として有意義な交流の場を持つなど、両国政府の橋渡し役を果たすとともに、公明党と韓国との長年にわたる友好関係をさらに深めた。


特に、安倍晋三首相の親書を山口代表から手渡された朴大統領は「(首相と会えることを)楽しみにしている」と述べ、今月末にも韓国で開催される日中韓3カ国首脳会談の成功に期待を表明した。


3カ国首脳会談を機に、日韓両国の関係が深まり、改善が進むことに期待する認識でも一致した。


2012年を最後に中断している3カ国首脳会談が実現すれば、北東アジアの平和や安定に大きく貢献する。しかも、現在の3カ国の首脳が一堂に会しての会談は初めてとなるだけに、それぞれの国が再び活発に交流を深め合うことも期待できる。


山口代表は併せて、日韓首脳会談を開くべきだとの考えも伝達した。両国の間に懸案はあるが、首脳同士が忌憚なく話し合い、解決への糸口にしてもらいたい。


また、先月成立した平和安全法制関連法について、朴大統領が「近隣諸国が安心できる対応をお願いしたい」と求めたことに対し、山口代表は、核やミサイルで挑発行為を続ける北朝鮮など安全保障環境が激変している状況を念頭に整備したことを説明。あくまでも、日米両国の緊密な連携の強化によって、抑止力を高めることを目的にしていると強調した。


一方、8月に発表された安倍首相の戦後70年談話について朴大統領は、近隣諸国への配慮を求めた公明党の対応や、歴代内閣の談話を継承した点を評価した。


13日からは、山口代表を団長とする党訪中団が中国を訪問する。今回の訪韓に引き続き、日中韓首脳会談の成功に向けた環境整備を醸成してほしい。

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