eコラム「北斗七星」

  • 2015.10.22
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年10月22日(木)付



「日中、日韓の2カ国首脳会談へ道筋をつける絶妙のタイミングだった」。マスコミからこうした評価の声が上がった公明党訪中団と訪韓団。山口那津男代表が習近平国家主席、朴槿恵大統領と相次ぎ会談したことで、首脳会談の流れが確かなものになったことは間違いない◆11月1日にソウルで日中韓の3カ国首脳会談が予定されている。その際に2国間の会談が実現できるかが注目されているタイミングで、与党・公明党が両首脳と会い、「会談実現を」と働き掛けた意義は大きい。両国との信頼関係を築いてきた公明党ならではの役割を果たした◆もう一つの成果は、会談の際に示された両首脳の「笑顔」だ。本紙に掲載された山口代表との会談写真には、朴大統領と習国家主席の顔に満面の笑みがこぼれていた。外交では時に、言葉以上に表情が重要なメッセージを伝える◆特に韓国とは関係が冷え込んでいた。朴大統領が終始にこやかに山口代表らを迎えた姿はニュース映像で流れ、両国に懸案はあるものの、韓国が関係改善に意欲を示しているとの印象が強く残った◆訪中、訪韓は、平和安全法制について理解を求める機会にも。帰国後、山口代表は仙台市で「100の反対を言うより、一つの平和への行動を示すことが大切だ」と訴えた。平和の党を今こそ語り抜きたい。(辰)

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