eコラム「北斗七星」

  • 2015.10.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年10月27日(火)付



30年後に当たる今年の10月を描いた1989年公開、米の大ヒットSF映画。ここに登場した未来像が実現したのかどうかが、ちょっとした話題に上った。宙に浮くスケートボードは開発が進む。テレビは箱型から薄型に。予想は当たった◆一方で、予期し得なかったのは、今や世界を席巻するインターネット。映画では、通信手段としてまだファクスが幅を利かせていた。ここまでの技術の進歩は見通せなかった◆国内では、一昔前なら夢物語だった自動運転車が、現実味を帯びてきた。先週、ホンダが2020年に向けて高速道路での自動運転機能実用化を打ち出した。詳細は異なるがトヨタ、日産は既に提示済み。自動車大手3社の計画が出そろい、新たな法整備検討も始まるらしい◆交通事故の約9割はドライバーのミス。最先端技術を搭載する自動運転車は、交通事故の大幅な減少や、渋滞緩和につながるものと期待も高まる。「ハンドルを握らずに安全走行?」。この認識が笑い話になる日は、そう遠くないのかも◆目まぐるしく変化する現代社会。逆にブレないことの重みが一層際立ってくる。米のSF映画のはるか前、1964年に結党の公明党。ダッチロールする政党も散見される中、「大衆とともに」の原点は、いささかも揺るがず、いや増して輝いている。(広)

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