e高校生留学支援が拡充
- 2015.11.02
- 生活/子育ての補助金・助成金
公明新聞:2015年11月1日(日)付
返済不要の奨学金支給 来年度分の募集開始
人数増、長期計画も対象に
国と民間企業が協働して、渡航費や返済不要の給付型奨学金を支給し、若者の留学を支援する「トビタテ! 留学JAPAN」プログラム――。今年度から創設した「高校生コース」の来年度分募集が10月21日からスタート。より多くの高校生が留学機会を得られるよう、来年度は募集人員を300人から500人と大幅に増員した。
高校生の留学(3カ月以上)は、2004年をピークに減少したが、グローバルな人材の育成に重きを置く公明党の強い主張もあり、留学支援が徐々に充実。最新の調査では13年度から増加に転じている。
来年度の支援対象は16年6月24日~17年3月31日までの間に留学を始める生徒。期間は2週間以上1年以内の学校が認める計画で、来年度からは新たに3カ月以上の計画が加わる。申請は学校を通じて行い、書面審査、面接を経て採用の可否が決まる。16年2月17日17時着分まで受け付ける。
今年度は、514人が応募し、最終的に303人が採用された。
留学計画は、支援分野として設定されている(1)アカデミック(2)プロフェッショナル(3)スポーツ・芸術(4)国際ボランティア――の中から生徒が選び、学校と相談しながら作成する。
支援内容は、渡航費として10万~20万円(留学地域別)を支給。奨学金は、2週間~3カ月の留学では24万~95万5000円(同)を一括支給し、4カ月以上の留学(アカデミック分野のみ)には、授業料などの費用として30万円、別に月額10万~14万円(留学地域別)を支給する。いずれも返済の必要がない給付型。家計基準があり、詳細はホームページ(http://www.tobitate.mext.go.jp/hs/program/index.html)を参照。
公明が支援訴え国が倍増目標設定
公明党が高校生の留学支援の必要性を訴え、毎年度の予算要望などで訴え続けた結果、国は20年までに日本人留学生を倍増するという目標を設定した。今回、同プログラムの充実についても党文部科学部会が予算要望の中で施策の拡充を求めている。