e読書で豊かな感性養う
- 2015.11.05
- 情勢/社会
公明新聞:2015年11月5日(木)付
読み聞かせ、図書館を活用
横浜、都内の小中学校
党女性委が視察
先月27日からの読書週間(9日まで)に合わせて、公明党女性委員会(委員長=古屋範子副代表)の教育・文化プロジェクトチーム(PT、浮島智子座長=衆院議員)は4日、読書活動の充実に取り組んでいる横浜市立並木中央小学校(堀部尚久校長)を視察した。古屋副代表、浮島座長のほか、参院選神奈川選挙区予定候補の三浦のぶひろ党青年局次長らも同行した。
横浜市では、子どもの読書意欲の向上を図るため、児童生徒が読書に親しみやすい環境づくりを進める学校司書を重視。2013年度から16年度までの4年間で市立小・中学校と特別支援学校への全校配置を進めている。
読書活動を進める上で、並木中央小学校は国語科の授業を強化。情報を検索する力や資料を読み取る力など、身に付けたい力を明確にした上で、教員は授業の主教材に関係する本を児童に紹介し、児童が読書に親しむ環境をつくっている。
この日は、全クラスで通称"お話レストラン"と呼ばれる読み聞かせの授業を実施。読み手である教員が学校司書と連携しながら選んだ15作品の中から、児童たちが好きなものを選び、選んだ作品の読み聞かせが行われる教室に移動する。
また、毎週水曜日朝には15分間、「古典タイム」が設けられ、百人一首や歌舞伎の映像に触れ、伝統文化に関する書籍に近づくきっかけをつくっている。堀部校長は「読書活動をイベントで終わらせず、読書を通じて、豊かな感性を養っていきたい」と述べた。
次いで一行は、東京都荒川区立第三中学校(清水隆彦校長)を訪れた。同中学校は、図書館を学習センターと位置付け、全教科の授業で図書館を活用。館内には全教員のお薦めの本も展示されている。
古屋副代表は「学校司書が授業に関わり、授業で図書館を活用することで、子どもたちの読書意欲が高まる。今後も活字文化の振興に力を注ぎたい」と述べた。