eコラム「北斗七星」

  • 2015.12.03
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年12月3日(木)付



「自宅以外で食べたご飯の中で一番おいしかったのは?」と聞かれたら、「30年ほど前、新潟県にある友人の実家でごちそうになった朝食」と迷わず答える。とにかく炊きたての白飯の味が衝撃的だった。さすがはコメどころ。一般家庭でも美味この上ない一杯だった◆日本人の食生活に欠かせないとされてきたコメ。しかし、1人当たりの年間消費量はこの50年でほぼ半分に減少、農家は高齢化が進み米価は低迷。そして今、環太平洋連携協定(TPP)への対応を迫られている◆一方で反転攻勢の動きも。全国各地で新しいブランド米が続々と誕生。その数は705銘柄に上る。さらに、日本穀物検定協会の食味ランキングによる「特A米」は、4年間で42銘柄に倍増。生産者による懸命の努力が続けられている◆公明党も支援策に全力。先週決定した政府の「総合的なTPP関連政策大綱」には、公明党が提言したコメなど重要5項目の経営安定化対策が反映された。例えば、輸入米の増加による国産米の値下がりを防ぐため、輸入量と同量の国産米を政府が備蓄用に買い入れる◆さらに、収益力の向上支援などの体質強化にも取り組む。コメはもちろんのこと、日本の農林水産業の維持・発展のため、生産者が「安心」と「希望」を持てるよう公明党は政策を発信し続ける。(幸)

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