e鬼怒川、堤防強化に600億円
- 2015.12.07
- 情勢/社会
公明新聞:2015年12月5日(土)付
石井国交相 円滑な避難へソフト対策充実
石井啓一国土交通相(公明党)は4日の閣議後記者会見で、今年9月の関東・東北豪雨で堤防が決壊し、甚大な被害が出たことを受け、鬼怒川下流域(茨城県)の治水対策を進める緊急対策プロジェクトを実施すると発表した。
対策では、今年度から2020年度の間、高さが足りない堤防のかさ上げや、河道を掘り下げて洪水時の流量を大きくするハード対策に総額600億円を充当。鬼怒川の支流である八間堀川の改修工事も同時に進める。
また、住民の円滑な避難に向け、事前の防災行動を時系列でまとめたタイムラインを策定し、タイムラインに沿った訓練を実施するなどのソフト対策も充実させる。
緊急対策プロジェクトは、国交省や茨城県のほか、常総市など関係7市町が共同で実施。石井国交相は「今後、他の河川での取り組みのモデルになる」との考えを示した上で、「ハード、ソフト対策を組み合わせて、国民の安全・安心を確保していきたい」と述べた。