eコラム「北斗七星」

  • 2016.01.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年1月12日(火)付



「継続と安定」が一つの大きなテーマになる。井上義久幹事長が年明け初の記者会見で、こう指摘した参院選は半年先に行われる。自民、公明両党が民主党政権から政権を奪還してから3年。参院選時点では、民主党政権の3年半とほぼ同じ期間を迎える◆同じ「3年半」でも、国の舵取りの結果は歴然としている。端的に言えば、「混乱」と「安定」の違い。民主党政権では、経済も外交も「どこに進もうとしているのかさっぱり分からない」との不安心理をもたらし、政治は停滞と混乱を来した◆一方の自公政権下では、デフレ脱却が手の届くところとなり、中国や韓国との関係も改善の軌道に乗り始めた。「安倍内閣は近年珍しく安定した政権運営を続けている」(熊本県立大学の五百旗頭真理事長・10日付「読売」)と評価されている◆不安定化しない理由は「公明党がかつての中道野党的な役割を政権内で果たしている」(同)ことが大きい。安定という言葉には、現状維持的な響きがあるが、かつての"決められない政治"を思い返せば、これほど大事なものはない◆「政治の安定」は政治を前に進め、国民に安心をもたらす。野党結集を模索する民主党など野党側の動きは不透明だが、自公で参院過半数を確保し、経済・復興や社会保障、外交の主要政策を継続していかなければならない。(辰)

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