eコラム「北斗七星」

  • 2016.01.15
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年1月15日(金)付



「とにかく緊張します」。東京の多摩地域で奮闘中の1年生市議が、議会質問で登壇するときの気持ちを率直に表した言葉だ。原稿の推敲で当日まで徹夜が続き、演壇に立った時点では、心身ともに極度に張り詰めた状態になっている◆しかし次の瞬間、その心境が一変する。見上げた傍聴席の最前列に、顔なじみの党員や支持者が十数人、自分と同じように緊迫した表情で座っているのを見つけるからだ。選挙中、その一人一人と駆け回った思い出が瞬時に浮かび、緊張が闘志に変わるという◆公明党の党員、支持者には、選挙の後も議員を育てようとする気風がある。支援した者の責任感とも言えよう。議会の傍聴だけではない。地域を共に歩き、党勢拡大の最前線の苦労を体で覚えさせてくれる。こうした存在があってこそ、議員としての力量もアップできる◆時事通信社の田﨑史郎特別解説委員は5日付本紙のインタビューで、公明党の若手議員について次のように指摘している。「政治家としての資質が高い。よく勉強している。あとは人間力が培われるかどうかだ。政治は政策だけでは動かないから」◆「人間力」は人間の中でしか磨けない。熱意あふれる党員、支持者とともに、徹して大衆の中で戦うからこそ、公明党の議員は優れた政治家へと育っていく。(幸)

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