eコラム「北斗七星」
- 2016.01.21
- 情勢/社会
公明新聞:2016年1月21日(木)付
「キミに救えるいのち」と、フィギュアスケート男子シングルのソチ五輪金メダリスト・羽生結弦選手がテレビCMで熱いメッセージを送る「はたちの献血」キャンペーン(2月29日まで)。献血者が減りがちな冬期に輸血用血液製剤を安定的に確保するため、新成人を中心に広く献血への理解と協力を呼び掛けるものだ◆2014年の10代~30代の献血者は約220万人。2005年の約321万人に比べ3割以上も減少している。このため主催の厚生労働省・都道府県・日本赤十字社は「献血って、よく分からないから不安」と感じている人へ、以下の献血の大切さなどを挙げている◆まず、日本では毎日約3000人もの人が輸血を必要としている。また、いつも街頭などで献血を呼び掛けているのは、血液は長期保存も人工的な製造もできないためだ。血液製剤の有効期間は赤血球で21日間、血小板では4日間しかない◆献血は200ミリリットル全血献血が男女とも16歳から、400ミリリットル全血献血が男性で17歳、女性で18歳から、また血小板や血漿の成分献血は男女とも18歳からできる。献血にかかる時間は400ミリリットル全血献血の場合で受け付けから採血後の休憩までで約40分だ◆多くの若者たちが身近なボランティアである献血の「命のリレー」に加わることを期待したい。(翼)