eコラム「北斗七星」
- 2016.02.04
- 情勢/社会
公明新聞:2016年2月4日(木)付
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」。松尾芭蕉の弟子・服部嵐雪の詠んだ句だ。梅が一輪ずつ咲くごとに、気候も日に日に暖かさを増す◆きょうは暦の上では「立春」。とはいえ、まだ寒さが厳しい中、春の花々に先駆けて咲く梅の花は、「花の兄」「春告草」などと呼ばれている。古くから日本人に愛され、数多くの詩歌や随筆に登場する◆清少納言は枕草子で、「あてなるもの(上品なもの)」として、「梅の花に雪の降りかかりたる」景色を挙げて絶賛した。降り積もる雪の中でも、いちずに凛として咲く生き様は多くの人の共感を呼ぶ。「雪に耐えて梅花麗し」とは、西郷隆盛が詠んだ漢詩の一節だ◆寒風をついて今、東日本大震災から5年を前に、公明党宮城県本部が仮設住宅の入居者の声を受け止める5回目のアンケート(今回は災害公営住宅も対象)を実施している。これまでも、調査を通し風呂の追いだき機能追加や物置の設置など被災者に寄り添った対策を申し入れ、改善を進めてきた。村井嘉浩・宮城県知事からは「きめ細かい提案は、公明党ならではのもの」「本当に素晴らしい取り組みだ」との声が寄せられている◆さまざまな課題に真正面から向き合い、住民の思いを一つ一つ結実させる。地域の未来を開くために公明議員はひたむきに動き、走り抜いていく。(紀)