eコラム「北斗七星」

  • 2016.03.03
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年3月3日(木)付



ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子で高梨沙羅選手が今季14勝目、通算44勝目を挙げた。表彰台で見せた高梨さんの輝くような笑顔に、とても心が和む気がした◆こちらは少し前の話題だが、16年ぶりの女性騎手と注目された藤田菜七子さんのりりしい馬上姿も、微笑ましかった。高梨さんは19歳、藤田さんは18歳。若い女性の輝く姿は華やかだ◆華やかといえば、今日は、ひな祭り。「子供の幸せを祈り、病気や災いをさける心が、世界のどこにもない人形を中心とする節句行事を創りあげた」(『子供を祝う 端午の節句と雛祭』)という◆しかし<雛のお節句来たけれど、私はなんにも持たないの。となりの雛はうつくしい、けれどもあれはひとのもの。私はちひさなお人形と、ふたりでお菱をたべませう>(金子みすゞ『雛まつり』)ということもある◆公明党は「貧困の連鎖を断ち切り、子どもの将来が、生まれ育った環境に左右されることのない社会をつくることは、1億総活躍社会を実現する上で大切な視点だ」と子どもの貧困対策を訴えている◆先の金子みすゞは『夢賣り』で次のように詠んだ。<そしてやさしい夢賣りは、夢の買へないうら町の、さびしい子等のところへも、だまって夢をおいてゆく>。そんな社会を築いてゆきたい。(六)

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