eコラム「北斗七星」

  • 2016.03.10
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年3月10日(木)付



金融機関や不動産会社などに勤める友人・知人に景気の見通しについて聞くと、2020年までは比較的明るいとの意見が多い。東京五輪・パラリンピックが大きな追い風になるという見方だ。しかし、中国経済の成長鈍化など逆風の不安も小さくないという◆かつてヨットの操船技術を取材した際に、追い風はもちろん、向かい風でも前に進めることを知った。帆の角度を風に対して斜めにすることで、ジグザグに針路を取りながら目的地をめざす方法だ。労を惜しまなければ、逆風も前進の力に変えられる◆数年前、電話をかけた友人に公明党を厳しく批判され、一方的に電話を切られたことがある。心配になって会いに行くと「仕事上の悩みでいらいらしていた。すまなかった」と言ってくれた。電話よりも手間は掛かるが、足を運んで顔を見て話すことの大切さを痛感した◆選挙にはさまざまな風が吹く。追い風もあれば向かい風もある。一人一人の反応も十人十色だ。しかし、いかなる状況でも一喜一憂することなく、どんな相手にも誠意を忘れず、着実に歩みを進めることで勝利は近づく◆このほど「公明パンフ」が完成した。これまでになく多くの自治体の首長や有識者らの期待の声が掲載されている。こうした声援を追い風にしながら、友好対話に花を咲かせたい。(幸)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ