eコラム「北斗七星」
- 2016.03.16
- 情勢/社会
公明新聞:2016年3月16日(水)付
「必ず儲かる」「元本保証」などと巧みに勧誘し、高齢者らからお金をだまし取る「投資詐欺」が続出している。最近もレンタル事業に使うインテリア用の花や押し花を購入すれば高配当が得られると、主婦らが現金をだまし取られた事件が起こるなど被害は後を絶たない◆金融庁に寄せられた投資詐欺に関する相談は2014年1月からの2年間で5431件。うち42%が実際に被害を受けた相談であり、心が痛む◆主な手口は、上場予定企業の株式を安い今のうちに買って上場後に高値で売れば差額が儲かるといった「未公開株」や、自然エネルギーなど新技術の「知的財産権」に関わるもの。さらに「当社は限られた投資家を対象とした『プロ向けファンド』運用業者」として消費者を信頼させようとする手口も増えている◆こうした投資詐欺を見破るポイントは(1)聞いたことがなく、金融庁への登録も確認できない業者からの勧誘(2)「上場確実」「必ず儲かる」などと請け合う勧誘(3)「未公開株」「私募債」の取引勧誘―に十分注意すること◆もし不審な勧誘を受けたら、まずは消費者ホットライン(電話番号188)や金融庁の金融サービス利用者相談室(電話番号0570・016811=平日の10時~17時まで)に相談したい。心して投資詐欺から身を守ろう!(翼)