eトラックの安全対策急げ
- 2016.03.30
- 情勢/社会
公明新聞:2016年3月30日(水)付
山陽道トンネル事故踏まえ
党部会が石井国交相に
労務環境適正化など提言
公明党国土交通部会(樋口尚也部会長=衆院議員)は29日、国交省で石井啓一国交相(公明党)に対し、広島県東広島市の山陽自動車道八本松トンネル内で発生したトラックによる多重衝突事故を受け、再発防止策の実施を求める提言を申し入れた。
席上、樋口部会長は、警察当局が事故原因の捜査を進めていることを踏まえ、「原因の究明と分析をしっかり行い、事故の再発防止に向けて、関係機関と調整し万全を尽くしてほしい」と要請した。
提言では、事故を起こした運転手の超過勤務の遠因として、元請け事業者と実際の運送事業者が異なる「トラック運送業界の多層化構造」を指摘。その上で、事業者間の取引価格、取引条件の適正化によって、運転手の勤務時間などの労務環境を改善するよう訴えた。石井国交相は、事業者への指導を含め、トラック輸送の安全性確保に努めていくと答えた。
申し入れでは、追突事故の防止に有効な先進安全技術の開発・普及について、衝突被害を軽減するブレーキ搭載車への税制特例や購入補助も提案した。