eコラム「北斗七星」

  • 2016.04.07
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月7日(木)付



「すごいじゃない。応援するから、何かあったら言ってね」。聞くと、妻のめいっ子がパート先で正社員に登用されたという。若くして結婚、下の子の小学校入学を機に、生まれて初めての仕事に就いてから3年がたつ◆先日発表された20~60代の女性に対するアンケート調査(ソニー生命)に興味をひかれた。「女性の活躍促進は進んでいる」に同意した女性が約3分の1いる。実感だろう。しかし、その背景には、戸惑う姿が垣間見える◆働く女性の7割が「女性が働くには不利な点が多い」と感じ、3割が「今後もバリバリとキャリアを積みたい」と思う一方、同程度が「本当は専業主婦になりたい」と願望を持っている。管理職もOKという人は2割を切る。片や専業主婦。4割近くが「本当は外に働きに行きたい」が、4分の3は「子育て後の再就職は厳しい」と見ている。仕事と家事・育児との両立に不安を抱いている姿が浮かび上がる◆女性の活躍に何が必要かという質問には、「男性の意識改革」「長時間労働の是正」「保育や介護支援の充実」を挙げる人がほぼ8割。しかも「非常に必要だと思う」という声が多い◆めいが正社員に登用されたのは、中国語会話が必要とされたという。「隠れた能力」を持つ女性がたくさんいる。しっかり応援したい。(繁)

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