e今国会成立が最優先
- 2016.04.11
- 政治/国会
公明新聞:2016年4月9日(土)付
衆院選改革で自民案に賛同
アダムズ方式を法律に明記
井上幹事長が力説
公明党の井上義久幹事長は8日午前、国会内で記者会見し、衆院選挙制度改革について「最優先の課題は今国会で成案を得て、立法府として(投票価値の平等という)憲法上の要請に応えること」との認識を示し、公明党として「今国会の成立を優先して自民党案を是とする判断をした」と強調した。
その上で、憲法上の要請に応えるには、「1票の格差」を是正するために有識者調査会の答申が提言した「アダムズ方式」の導入を法律に明記する必要性を指摘。自民党案について、同方式を受け入れて法律に明記するとしたことから、「大島理森衆院議長も答申の範囲内だとの認識を示したので、公明党も是とした」と述べた。
一方、主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」に関連して、全国10会場で開かれる関係閣僚会合に言及。4月10、11日に被爆地・広島で開催される外相会合では、米英仏の核保有3カ国が集まる意義を強調するとともに、「これを契機にオバマ米大統領も在任中に広島に訪問してもらいたいと希望している」と語った。
5月に仙台市で開かれる財務相・中央銀行総裁会議には、「東日本大震災の復興の姿を見てほしい。防災・減災が政治の最重要テーマであることを知ってもらいたい」と力説した。
民進党の山尾志桜里政務調査会長の政治資金をめぐり、法定上限を超える寄付や多額のガソリン代が収支報告書に記載されていたことについては、「(元検事で)法曹界の人であり、政治資金規正法を十分熟知し報告したと思う。それが修正をしなくてはいけないというのは、法曹人としていかがなものか」と指摘した。