eコラム「北斗七星」

  • 2016.04.14
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月14日(木)付



奨学金といえば公明党。こう言い切れるほど、公明党は奨学金充実の推進役を果たしてきた。かつて大学生の奨学金は、成績が良くないと借りられなかった。多くの学生には高根の花の時代が続いていた◆では「希望すれば誰でも」と変わったのはいつからか。ここ20年ほどの有利子奨学金の利用者数(予算ベース)を見れば明らかだが、右肩上がりに増え始めたのは1999年度。前年度の約11万人が一気に約24万人に跳ね上がった。今では有利子型だけで80万人を超す時代に◆実は99年2月に当時野党だった公明党は、与党・自民党と有利子奨学金について学力基準を撤廃する確認書を交わした。これが、望む学生なら全てが対象となる奨学金実現への大きな転換点となった◆同年10月に連立政権入りしてからも、入学金用の奨学金創設や無利子奨学金の枠拡大などを推進。2009年には党学生局の政策提言で、返済不要の「給付型奨学金」創設を打ち出した◆非正規雇用などで収入が安定せず、返済が滞っている人も多い。公明党は、今月4日に安倍晋三首相に会って給付型創設を要望。さらに、党PTとして制度のあり方を今週中にも取りまとめ、政府に申し入れる予定だ。対象や財源をどうするかなど検討課題は多いが、公明党の手で、給付型実現への突破口を開いていきたい。(辰)

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