e公明、不安募らす住民激励

  • 2016.04.18
  • 情勢/社会
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公明新聞:2016年4月17日(日)付



熊本 震度6強相次ぐ



16日午前1時25分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、熊本市や同県菊池市などで震度6強の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは約12キロ(暫定値)、地震の規模マグニチュード(M)は7.3(暫定値)と推定され、1995年の阪神大震災級。その後も震度6強などの地震が相次いだ。これまでに28人の死亡が確認され、負傷者も多数出ている。県内では9万人超が避難した。熊本県益城町では14日に震度7の揺れを観測した地震が発生し、県内で9人が死亡。同日以降の死者は計37人となった。菅義偉官房長官は16日に緊急記者会見し、各地で火災が発生し、閉じ込めが53件、生き埋めも23件あると述べた。同県阿蘇市や南阿蘇村、熊本市、益城町などで家屋倒壊や生き埋めをはじめ、閉じ込められたなどの110番が少なくとも約470件あった。

公明党「平成28年熊本地震対策本部」(本部長=井上義久幹事長)の江田康幸本部長代理(衆院議員)は16日、熊本市中央区帯山に入り、避難者を激励した。党熊本市議団の藤岡照代、三森至加両市議が同行した。

一行は、避難所となっている帯山小学校を訪問。15日未明に避難した住民が、校舎内や運動場に建てられた仮設テントに身を寄せていた。家族6人で避難した高村妙子さん(59)は「食事は大人2人でおにぎり1個を半分ずつ。皆と力を合わせるしかない」と話した。江田氏は「国や県に働き掛け、食料など支援物資の支給を急がせる」と応じていた。

一方、あきの公造参院議員は16日、震度6強の揺れを観測した阿蘇地方の被害状況を精力的に調査。森元秀一・阿蘇市議が同行した。

あきの氏らは、阿蘇市の民宿「あそ兵衛」や阿蘇医療センターなどを相次いで訪れ、避難者を激励。床下の地割れで自宅が傾いた黒川地区の髙﨑玉美さん(49)は「こんな状態で家の中にはいられない」と、頻発する余震に身を震わせた。

その後、阿蘇市役所では、佐藤義興市長が「飲み水や食料確保のために早急な道路の復旧を」と要望。あきの氏は5000人分の避難食確保へ党県議と連携を図った。

その後、南阿蘇村へ急行し、大規模な崩落で通行止めになった国道57号などを視察した。


大分でも被害


大分県でも被害が相次ぎ、公明党の渕野けさ子由布市議は16日、市の被災状況を把握するため、市内を見て回った。

このうち、同市湯布院町で室内の片付けを行っていた重実睦子さんは、「ピアノがひっくり返った。本棚も倒れて足の踏み場もない」と訴え、「余震が怖くてたまらない」と顔をこわばらせていた。

渕野議員はその後、同市庄内町の避難所を訪ね、被災者から窮状を聞いた。篠田トシ子さんは「家の仕事をたくさん残しているので、早く帰りたい」と心情を吐露した。視察を終えた渕野議員は、「市民の声を一刻も早く国や県、市に届けたい」と語った。

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